「中学受験の算数、頑張っているのになかなか成績が伸びない…」
「どうして何度やっても間違えるんだろう…」
——そんなお悩みを抱えているご家庭も多いのではないでしょうか。
実は、算数が苦手な子どもには共通する“つまずきポイント”があるのです。
この記事では、塾で実際に指導してきた経験をもとに、算数が苦手な子にありがちな7つの原因と対策方法をわかりやすく解説します。
✔「子どもがどこでつまずいているのか知りたい」
✔「具体的な家庭での対策を知りたい」
という方は、ぜひ最後までご覧ください。
【原因1】問題文を正確に最後まで読んでいない
算数が苦手な子の多くが、問題文の読み取りミスをしています。もしくは何を求めるのかわかっていないままま解き始めています。
✔ キーワードや数字だけ拾って思い込みで解く
✔ 何を求める問題か理解せずに計算を始める
▼対策
✅ 問題文を音読させる
✅ 「何m離れてる?」「誰が速い?」など口頭チェック
✅ 問題文→音読→黙読→式立ての流れを定着させる
【原因2】基礎計算があやふや・計算ミスが多い
計算力不足も大きな原因です。
✔ 暗算に頼りすぎて間違う
✔ 筆算が雑・式を省略しすぎる
✔ 分数・小数の処理があいまい
▼対策
✅ 筆算・途中式を書く習慣づけ
✅「見直しタイム」を必ず設ける
✅ 計算パターン別の反復練習
次回記事で詳しくご紹介します。
(次回予告リンク)→ 「計算ミス4大パターンと対策」
【原因3】図や表を使って整理する習慣がない
算数ができる子は、線分図・面積図・表で情報を整理しています。
✔ 頭だけで考えて情報がごちゃごちゃ
✔ ノートに図が全くない
▼対策
✅ 「とりあえず線分図を書こう」と声かけ
✅ 問題によって「この時は面積図」と型を教える
【原因4】数量感覚(数感)が弱い
「数感(すうかん)」の弱さも大きな壁です。
✔ 100と1000の違いがピンとこない
✔「98×49=約5000」と概算できない
✔ 単位変換(1m=100cm、1時間=60分など)が苦手
✔ 分数・小数が理解できていない/苦手
▼対策
✅ 普段から「どっちが多い?」「だいたいいくら?」と問いかけ
✅ 数直線・線分図を書く習慣をつける
【原因5】すぐ諦めてしまう・粘り強さが足りない
「わからない」「ムリ」と考えるのを止めてしまう子も要注意。
✔ 完璧主義で手が止まる
✔ 集中が続かない
▼対策
✅ まず「問題文を音読」などできる一歩目を用意
✅ 途中式・図・表でとにかく手を動かさせる
【原因6】問題パターンのストック不足
算数は暗記科目ではありませんが、パターン認識が重要です。
✔ 旅人算・割合・速さなどの型を知らない
✔ すべて“初見問題”に見えている
▼対策
✅ 単元名と典型パターンをまとめノートにしてみる
✅ 「これは○○算だよ」と声かけ/ノートに単元名を書かせる
【原因7】時間配分・テスト戦略ができていない
実力はあるのに時間配分ミスで失点している子も。できない問題とできる問題の区別が大切です。
✔ 全部解けず白紙だらけ
✔ 難問に時間をかけすぎて後半失速
▼対策
✅ 「1問3分」「10分で一区切り」など時間意識を持たせる
✅ 模試前にタイマー練習
✅ できる問題から解く習慣
これだけで模試の得点が20〜30点アップすることもあります。
とはいえ、普段の勉強では「じっくり考える力」も育てたいところ。日々の学習では時間を気にせず、納得いくまで考えさせることもとても大切です。
「普段は粘り強く」「テストでは時間意識を」──この切り替えが、成績アップの鍵となります。
【まとめ】算数の苦手ポイントを把握し、今すぐできる対策を!
算数が苦手な子には、必ず原因があります。
✔ 読み取り力 ✔ 基礎計算 ✔ 図解力 ✔ 数感 ✔ 粘り強さ ✔ パターン力 ✔ 時間配分
1つずつ対策すれば、必ず成績は伸びます。また、とるべき対策は共通しているものも多いです。
「うちの子はどのタイプ?」とぜひチェックし、日々の勉強に役立ててください。
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